耕作放棄地を蘇らせる方法


不耕起草生栽培により、土の力を引き出す

なぜ、人は病気になるのでしょうか?

現代人は、病気になれば、すぐ薬を飲んだり、病院に行って、治そうとします。

ですが、病気は、身体の反応の結果です。熱が出たり、頭痛がしたり、お腹が痛かったり。身体がその反応を通じて、我々に何かを伝えようとしているのです。

そもそも、我々の身体は、食べたもので出来ています。そう考えると、病気やアレルギーになるのは、食べたものが、原因である可能性も?

少し、調べてみると、我々が日常口にしているのは、農薬や、遺伝子組替、食品添加物で加工された食品がほとんどです。いや、それ以外の食品は、スーパーやコンビニでは手に入りません。何故なんでしょうか?

そこで、自ら作物を栽培してみると、農薬を使わないでも、化学肥料を上げなくても、作物は出来るのです。ただ、形が悪かったり、虫に食われたりしますが。でも、普通においしい。

田圃の畦を歩いていて、ふと、思いました。なぜ、蛍は消えたのか?

昔は、夕暮れ時に、蛍が田圃を灯していた。トンボや、蛙や、白鷺が田圃に来ていた。

なぜ、今はいないのか?

それは、田圃が、農薬や除草剤で汚染されたからです。蛍が住めなくなったのです。

そこで育ったお米を私達は平気で食べています。それで、大丈夫なのでしょうか?

私達が、普通に食べている作物。それは、はたして安全なのでしょうか?

土を耕し、化学肥料を入れ、作物を作る。草は邪魔なので、除草剤で枯らす。

すると、土は痩せ、ミツバチはいなくなる。これが、現代農業の姿です。

我々は、大地の恵みを頂いて生きています。ですが、一方的に搾取していいのでしょうか?

蛍や、ミツバチ、トンボや蛙は、大切なメッセージを我々に伝えています。

見沼田圃は、かつて、江戸の人々の食を支える、大事な食料資源でした。

そして、そこには、自然との共生があり、美しい田園風景が広がっていました。

我々が失ってしまったもの、それは、単に景色だけでしょうか?

今、そのさいたま市で、耕作放棄地が全体の耕作面積の約1割(232ha:東京ドーム約50個)

を占め、農業従事者の高齢化や後継者不足も相まって、更に増えつつあります。

私達は、そこに、逆に目を付けました。無農薬栽培で、蛍も住める環境を取り戻し、耕作放棄地を蘇らせる。安心、安全な作物を自ら作り、子ども達に提供出来ないものか。

そんな思いから、このNPO法人を立ち上げたのです。もし、この思いに共感いただけたら、一緒に活動しませんか?そして、自らの健康も取り戻すことが出来たら。

身体は、食べたもので出来ています。身体を笑顔にして、蛍の住める田圃へと。

特定非営利活動法人見沼の里
代表理事 水野清重